デニムを中心としたカジュアルウェア・ブランドUES(ウエス)

ウエスは日本製にこだわり、プロダクトを通じて日本の「良いモノ」「良い技術」を情報発信します。

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染料について

UESの製品に使用する染料を紹介します。

反応性染料

アルカリ性の反応液を併用する事で、布の上で化学反応により色を定着させる染色方法です。繊維と化学結合して染着するので、耐久性に優れます。また発色性に秀でた染料で、鮮やかな染色が行えるのも大きな特徴です。
粒子の細かい染料が生地の中まで染込むことから堅牢度(退色による反応性が高く化学変化をおこしやすいものは低温で染めます。反応性が低く色が吸着しにくいものは高温で染める事で高い堅牢度を確保する事が出来ます。また染色を助ける助剤などで、より色の吸収や堅牢度を高める事ができます。
この反応性の染料は染色工場でもっとも使用される染料のひとつです。丈夫で堅牢度が高く使いやすいのが特徴ですが、UESでは丈夫で自然な経年変化を楽しめるよう独自に開発した反応染料を使用しています。 色落ちの魅力を感じてください。

硫化染料

水に溶けない染料なので、硫化ナトリウムなどで加熱し溶かすことで水溶性にした後に染める方法です。繊維に染料を浸透させ、染めた後に空気にさらすことで酸化させ元の不溶性の染料に戻り発色します。さらに完全に発色させるため酸化剤につけます。一般的に不鮮明な色相ですが、複雑で味わいのある色をしています。インディゴ同様、使えば使うほど独特の風合いが生まれる染色方法です。

顔料

顔料は、絵の具などと同じで、生地を直接染めるのではなく、生地の隙間に色を絡み付けて発色させています。そのため洗濯により顔料が剥がれおちると、独特な色合いを生みます。また日光堅牢度(日焼けしにくい)が良いため、屋外に使用する 旗、のぼり、幕などに多く使用されています。一般に、よく顔料染がプリントと呼ばれますが、プリントとは技法であって顔料染を指すものではありません。
(*染料と顔料を色の粒子の大きさで例えるなら、ピンポン玉とバレーボール。粒子の大きな顔料は繊維の奥まで入っていくことが出来ず、繊維の上に付着するようなイメージです。)

直接染料

繊維をアルミなどで媒染(染料を繊維に定着させる工程)しないで、直接的に染めることができる染料です。 名前の通り染料を水に溶かし布や糸を直接染めます。洗濯や日焼けにより自然に経年変化するのが特徴です。反応性染料に比べると色は多く作れないものの、風合いある色味に仕上がります。

インディゴ染料

一般的にブルージーンズに使用されている染料で今では「藍」の主成分を人工的に製造した合成インディゴが一般的に使用されています。
またインディゴはそのままでは不溶性なため、顔料として使うこともあります。染色の際はインディゴをアルカリ剤と還元剤を用いることで一旦溶かし染めます。その後インディゴは空気に触れることで酸化 し青色に発色します。 染着力が弱く、染色を繰り返すことで濃色になります。

UESのデニムはインディゴロープ染色で糸を染めています。
この手法はロープ状に束ねた糸を染料の液槽に浸け、空気に触れさせ酸化をさせる、を繰り返します。ロープ状に束ねている為、糸の表面しか染まらず中心は白いまま残ります。(芯白)この糸をデニムのタテ糸に使うことで穿きこんだときに自然な色落ちと青と白のコントラストが生まれます。

色落ちのメカニズム

インディゴは摩擦や洗濯により色が落ちていきます。
体に合わせて皺が刻まれ、動いた時の摩擦により徐々にアタリが生まれます。濃淡のあるデニムの色落ちを楽しむには、なるべく穿き込み、しっかり皺を定着させる事が重要です。過度な洗濯を行うとアタリも安定せず全体的にフラットに色が抜けます。

インディゴの注意

染着力の弱いインディゴは摩擦により、色落ちだけでなく色移りもおこります。インディゴは50℃で色が動くので、汗や雨、湿気などの条件が揃う梅雨~夏場は、より他の衣料品に移染しやすくなりますの で要注意です。また紫外線の強い時期に長時間外に干すと日焼けや変色の恐れがあります。すぐ使用しない場合などは通気性があり、日光の当たらない場所で保管すると品質を保つ事ができます。

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